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オーストラリア親子留学:6歳息子とのブリスベン滞在記(vol.22 初めて知った息子の意外な一面)


こんにちは!
ブリスベン親子留学体験記、ライターのマイです^^

 

学校が終わった平日の夕方、いつものように息子と2人で近所のボタニックガーデンへ遊びに行った時のこと。そこで起こった出来事が、私は今でも忘れられません。息子の意外な一面を初めて知った、貴重な経験となりました。

 

その日の放課後、いつものように公園の遊具で遊び始めた私たち。息子はお気に入りの遊具に乗ってはしゃいでいたのですが、突然、私の背後をじっと見つめて、動かなくなりました。話しかけても聞こえないほど集中して、さらには少しこわばった表情で、何かを見つめています。
どうしたんだろう?と、彼の視線を追うと、3~4歳くらいの少年2人が、しゃがんで地面を覗き込んでいました。
ひとりの手には太い木の棒。
その先端を地面にガツガツと叩きつけて「なにか」を潰しながらゲラゲラと笑っているのです。
その、潰されている「なにか」とは。
よくよく目を凝らしてみると…白い、蝶々でした。

 

子どもは底知れない好奇心の塊なので、興味を持った結果、生き物を傷つけたり、命を奪ってしまうことも珍しくありません。ただ、息子が東京で通っている保育園では、故意に生き物を傷つけることのないよう指導されているので、彼にとって衝撃的な光景だったのだろうと思います。

 

息子はすぐさま少年たちに駆け寄って、棒を持つ男の子の手首を、ガシッと掴みました。楽しく遊んでいたのに、突然強引に止められた少年たちは怒って「おい!やめろよお前!!」と振り払います。だけど息子は無言のまま、何度も腕を掴み阻止しようとしました。

 

英語での伝え方なんて分からない。だけどとにかく止めたい一心で、反発されながらも、無言で腕を掴み続けた息子。
実はこの時すでに蝶々は死んでいて、それに気づいた息子も、何度目かののちには諦めてその場を離れるのですが、終始見守っていた私は初めて見る息子の大胆な行動に、ただただ驚くばかりでした。

 

「あの子たちがさー、チョウチョをつぶしてたんだよ。オレ止めたかったんだけどもう死んでてさー。」
戻って来るなり、 泣くでも怒るでもなく淡々と話す息子。

 

いくらショッキングな光景に出くわしたとはいえ、見知らぬ土地で、言語の違う相手に、拒まれながらも立ち向かっていくなんて…。これは今まで私が気づかなかっただけで、もともと息子の持っていた性格なんだろうか?

結局のところ真意は分かりませんが、これは、オーストラリアに来てから息子なりに不安と困難を乗り越えて、確実に自信を身につけている結果なのではないか。

 

そんな風に漠然と答えを推測しながら、改めて息子の行動を誇りに思った私でした。

 

 

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